荒井好一郎建築設計室が行う仕事の内容と流れ
住まいづくりやA+Aの設計に関する相談は無料です。事務所へおいでいただければ、過去に設計した現場風景や完成写真をお見せし、設計に関する詳細な考えをお話しすることができます。
もちろん、電話やメールでのご相談でも構いません。
またタイミングによっては、進行中の現場や完成見学会へお誘いすることもできますので、気軽にお問い合わせ下さい。
設計相談を踏まえた上で、A+Aに一度提案してほしいと思われた場合、基本設計提案契約を結ぶようにしています。
これは敷地・住まい調査と基本設計提案までの契約で、基本設計提案をご覧になった段階でデザインの方向性や考え方が合わないと思われた場合には実施設計を依頼せずに済み、早い段階で相性を確認できるというメリットがあります。
提案料金は規模に関わらず一律150,000円(税別)で、設計監理契約を結んでいただいた場合は、設計監理料に含みます。
設計作業を伴わない簡易な調査や検討については無料でお引き受け致しますので、ご相談下さい。
敷地調査へは、可能であれば建て主様にもご同行いただくようにしています。実際に、その敷地や周辺環境にどのような印象や思いを持っていらっしゃるのかを確認したいからです。
その他、風向き・採光・敷地形状・眺望など与条件の調査と共に、役所に出向き法的な調査も行います。
また普段の生活状況や持ち物を把握するため、現在の住まいを見せていただく「住まい調査」も行います。
私たち設計者が図面を通して行うのは表面的なデザインの提案だけでなく、生活の仕方やライフスタイルの構築に対する提案でもあり、その為にはこのような綿密な調査を欠かすことができませんし、建て主様との対話も非常に重要な要素となるのです。
調査に合わせてご記入いただく「住まいの設計調書」とご依頼主様との対話を基に、基本設計を検討致します。
基本設計では、敷地及び周辺環境考察・配置計画・立面計画・断面計画を行い、A3用紙数枚の提案書にまとめ、概算見積書及び模型と共に提出致します。
提案時にご意見を伺い、必要に応じて基本設計の修正作業を行います。
※基本設計契約から提案までは1〜1.5ヶ月程度が目安です。
基本設計を気に入っていただき、実施設計依頼をいただける場合は「設計監理業務委託契約」を結んでいただきます。
A+Aでは設計業務だけでなく監理業務委託をご一緒にご依頼いただくことを基本としており、建物の質を保つ為にはこの部分が肝心です。意図の詳細は契約前に行う重要事項説明時にご説明致しますので、ご納得の上での契約が大前提です。
設計監理料の金額と支払い時期については下記をご参照下さい。
床・壁・天井等各部の仕上げや詳細形状、内外建具、キッチン等の設備機器など建物の詳細を決めていき、工事見積もりを行うための実施設計図を作成します。この間、建て主様とは3〜4週間に1回のペースで打ち合わせを行い、要求事項や想いを確実に反映させていきます。この実施設計図が工事用の設計図となるので、建物の品質を決める重要な作業です。
実施設計期間中に行う地盤調査の費用(税別30,000円程度)は設計監理料には含みませんので、別途お支払いいただきます。
作成した実施設計図を基に、建設会社へ見積り依頼を行います。当社設計物件の施工実績のある会社数社による相見積もりを基本としますが、優秀な施工業者の新規開拓にも力を入れております。また予算やスケジュール的な問題から、1社に絞った特命見積りという形式
を採る場合もあります。いずれにしても建て主様との相談の上で決めることになります。
建て主様のお知り合いの会社での施工というのも経験がありますので、ご要望があればお申し付け下さい。
提出された見積書の金額がご予算をオーバーしている場合は、建設会社へ内容確認を行い、設計変更を含めた減額調整を
行います。A+Aでは、ここからが設計作業と同等に大変重要な作業だと考えております。
大元にあるコンセプトが崩れてしまうようなことにはならないように、設計者は専門家として、適切に慎重に建て主様の
取捨選択を導くことが大切です。これは非常に辛い作業なのですが、設計者の視点で言いますと、この作業によって住宅
が本当にその住まい手らしいものとして洗練されていく気がするのです。
辛いこと楽しいことを乗り越えて、その住宅は本当の意味で住まい手のものであると言えるものになっていくのです。
※見積調整期間は1〜2ヶ月程度が目安です。
工事金額がまとまり施工会社が定まりましたら、建築確認の申請書類・図面を管轄役所又は確認検査機関に提出致します。
この際支払う確認申請手数料は設計監理料には含まれませんので、別途お支払いいただきます。
建て主様は施工を請け負う建設会社と「建設工事請負契約」を締結することになります。
その際、建て主様にとって不利益になるような事が無いように、A+Aが工事金額・工事期間その他契約書の内容を専門
家としてチェックし、契約がスムーズに行われるよう取り計らいます。
地鎮祭→着工→基礎工事→建て方→各部施工→建設会社自主検査→設計事務所・施主検査→不具合修正作業という手順で
施工が進みます。週1回設計者と施工者の定例打合せを設けることを基本とし、よりオープンで透明性の高い家づくりを
目指す為、ご都合が付くようでしたら建て主様の参加も奨励しております。
建築工事は人の手で行うもので、不測の事態などは付き物です。そのような場合においても、建て主様の利益と想いの担保を第一に考えて工事業者との調整作業を行います。
また現場進行に合わせて使用する材料の色や仕様の最終確認を建て主様と行い、建物がより良くなるように尽力致します。
※工事期間は建物規模や難易度によって異なりますが、新築工事でおおよそ5〜6ヶ月程度です。
最終的な不具合修正作業や補修工事等が終わりましたら、管轄役所又は確認検査機関の完了検査を受けます。
この際支払う完了検査申請手数料は設計監理料には含まれませんので、別途お支払いいただきます。
(床に無塗装の無垢フローリングをした場合には、工事の最後に建て主様と一緒にワックス掛け作業を行っております。)
建て主様には、各業種からの取り扱い説明を受けていただき、取扱い説明書・各業者連絡先リスト・確認申請書等の各書
類と共に玄関・勝手口等の鍵をお渡しして引き渡し完了となります。
建物完成時には、建て主様のご許可をいただければ完成見学会を開催させていただきます。
竣工後丁度1年に当たる時期に施工者と共に点検を行うことを原則としております。A+Aでは造作材や建具に無垢材を
使用することが多いため、木材の乾燥や生活環境からの影響による変形が各部で必ず出ます。それを修正する為には1年
後の点検及び補修作業が重要になります。
建物は完成しても住まいが生き続ける間はずっとお付き合いが続いていきます。不具合を感じる部分が出てきたり、追加
工事等が必要である場合は、その都度施工業者と協力して対応していくことになります。
住まいの主治医として建て主様の生活を支えていけたらと思っています。
分離発注工事について
設計事務所としての第三者の目としての役割、更にそこに建築主様のメリットを最大化することを考えた時に「CM分離発注方式」という手法に行き当たりました。簡単に言うと、設計事務所と工務店の良いとこ取りをするイメージです。
この方法を使うと、建築主・設計者と実際に現場で作業する専門工事業者(職人)との距離がグッと縮まり、その結果として建物品質や満足度のアップが期待できます。
費用面や建設内容において非常に透明性が高く、建築主が主役となり得る「CM分離発注方式」を活用した住まいづくりを強くお勧めします。
A+AはCM分離発注工事を行う建築家集団「イエヒト」の正会員です。
CM分離発注工事は一般的な一括元請け業者の工事とは異なる点が多々ありますので、ご興味がある方はA+Aまでご連絡いただければ詳しくご説明させていただきます。