横道のいえ
■建築場所:富山県滑川市
■敷地面積:340.18u(102.70坪)
■建築面積: 82.81u( 21.60坪)
               +カーポート 26.45u
■延床面積:105.47u( 31.84坪)
               +カーポート 26.45u
■構造規模:木造軸組構法・2階建て
■構造仕様:耐震等級2レベル
■断熱仕様:一次エネルギー消費量等級4
■竣工年月:平成27年7月
■設計監理:荒井好一郎建築設計室 × 富田愛子建築設計事務所
■施  工:荒木建築
■木  材:婦負森林組合(富山県産スギ)
■キッチン:米三(クチーナ)
■床 暖 房:アクアテック
■造  園:富田愛子建築設計事務所 × 毛利園芸
■家具製作:飛騨産業
■カーテン:かあてんや
クライアントより求められたのは自然と繋がり、自然を感じられる家でした。本計画においては、コンパクトにまとめられた平面計画としながら、如何に広がりを感じられる空間をつくり出せるかということが課題で、内部と自然環境である外部の繋ぎ方も大切な要素となりました。
面積を最小限に抑えるために、プランを「1.5尺グリッド」で考えるようにしました。1.5尺(=455o)という寸法は、収納スペースの奥行やもうちょっとほしい空間の「ゆとり」に対して丁度良い納まり感をもたらしてくれます。また意識を外に繋ぎ、外部まで含めて視覚的な広さを感じられる様な仕掛けとしてウッドデッキやフェンス、そして南東側に広がる山並みを眺められる窓を設けています。更に吹き抜けという縦の広がりや水廻りの回遊動線によって意識的・体感的な「広さ」を生み出そうとしています。
ピアノサロンには軽快なリズム感を感じられる「垂木構造」を、LDKの吹抜けには大らかで力強い「登り梁構造」を用いて屋根を構成しており、空間に合せた構造の選択とその表現の対比も計画の特徴となっています。