高岡のいえ(リノベーション)
■建築場所:富山県高岡市
■敷地面積:1465.21u(442.35坪)
■延床面積: 323.89u( 97.78坪)
■改修面積: 117.37u( 35.43坪)
■構造規模:木造軸組構法・平屋建て
■改修範囲:居間、DK、広縁、和室、水廻り全て
■竣工年月:令和2年6月
■施  工:オープンシステムによるCM分離発注方式
■受  賞:令和4年度(第53回)富山県建築文化賞
       住宅部門 入選
大きな敷地に雄大に建つ、延べ面積100坪、築46年の平屋建て住宅のリノベーションです。
改修エリアを35坪に絞り、耐震改修・断熱改修・内装改修(部分的な間取り変更と設備機器変更を含む)を行いました。


計画で大切にしたのは下記のポイント。
◆元の間取りでは遠ざかってしまっていた庭の眺望を積極的に取り込む。
◆長年の生活で体に馴染んだ生活イメージを崩さないように大幅な間取り変更はしない。
◆生活動線と家事動線を整理できるような間取り上の工夫を加える。(回遊動線の確保)
◆部分改修であることと今後のメンテナンスに配慮して断熱・気密方法を工夫する。

単なるリフォームではなく、建物が持っている潜在能力をより引き出し、そこに新たな価値を見出すのがリノベーションです。
この計画では、元々使ってあった天井材や造作材を、場所を変えて、また形を変えて再活用する試みも積極的に行っており、住まい手が昔と今との繋がりを感じることが出来るものとしています。
そこにはただ見た目の新しさだけではない、この住まいならではの新たな価値を発見できていると思います。