また大きな持ち出し構造により、普通自動車1台分のカーポートスペースを建築的に創出しているのも外部空間の特徴です。
コスト的合理性の面からも内部は25坪強程度のコンパクトな平面計画としていますが、「視覚的な抜け」や「回遊動線」を設けて面積以上の広がりを感じられるようにし、それが生活上の利便性と快適性に繋がるように工夫しています。外部に面しないリビングにおいては、上部の小屋吹抜けに設けた高窓から木製ルーバーを通して自然光が降り注ぐように工夫しており、平屋ならではの採光方法を採用しています。
そして「飼い猫2匹との同居」というのがこの住まいのもう一つの特徴です。猫の引っ掻き対策を講じながらも、無垢材(富山県産杉)や塗り壁材という自然素材を内部仕上げに多用しており、人も猫も居心地が良いと思える空間づくりに拘りました。