山の診療所
■建築場所:富山県南砺市
■敷地面積:1411.50u(426.13坪)
■建築面積: 289.80u( 87.49坪)
■延床面積: 204.79u( 61.83坪)
■構造規模:木造軸組構法・平屋建て
■竣工年月:平成29年4月
■施 工:安達建設
■元請設計:創建築事務所
■構造設計:TE−DOK
■設備設計:NBS(電気設備)
:祥設計(機械設備)
山の診療所は、南砺市の公共事業として上平地区内に移転新築計画されました。
創建築事務所が設計監理をまとめ、実施設計・監理業務の部分で当社が協力させていただきました。
積雪量が2m以上となる環境の中で、日々の診療業務・除雪作業について行政や現診療所職員と打合せを重ね、慎重に計画を行いその形態が決められました。
建物周囲を囲む雁木通路や中廊下を明るく照らす雪割りトップライトが、雪深い環境の中において開放的で快適な空間の獲得を実現しています。
また、木造らしさを活かすデザインを心掛けていますが、細かく区切られた空間構成の中での圧迫感を軽減する為、目線レベルでは構造を隠しています。反面、上部では登り梁を現しにして、トップライトと共にリズミカルな空間を構成し、中廊下が単調な印象にならないように配慮しています。
地元産材をふんだんに使いつつも、木を見せる部分と隠す部分にメリハリを効かせたデザインとしており、安易に民家風のつくりとしなかったところに、本計画の特徴があります。
また、設備計画ではエアサイクルを考慮した床下空調を行っており、寒冷地における空調方法としても提案性があります。