『なんとリズムであそぼう』会場構成
■建築場所 :富山県南砺市城端
■開催年月 :平成29年3月
■施  工 :南建築(藁まぶしトラス製作)
      :松井機業 & A+A(黒板塗装壁の製作等)
主催/南砺市伝統産業再生事業推進協議会、共催/南砺市、後援/南砺市 教育委員会という体制で行われたイベント「なんとリズムであそぼう」 の会場構成を担当させていただきました。
会場となったのは城端の老舗絹織物会社「松井機業」の社屋で、南砺 地域の文化、人、そして風土性に触れてもらおうというイベント趣旨 に相応しい場所です。
A+Aが主として担当させていただいたのは、食堂部分の会場構成と イベントの象徴となり得るような木製遊具のデザインです。 食堂はイベント当日のカフェ空間になるということでしたので、黒板 塗装壁を設けてカフェメニューとイラストで印象的な雰囲気をつくり、 松井機業の絹織物や絹糸を丸めた繭玉、そして桂湖で採れた流木等 南砺らしい素材を用いて柔らかな寛ぎ空間に仕立てました。 また木製遊具でありモニュメントとして、お蚕さんの家である「藁 まぶし」を模してトンネル状のものをデザインしました。このトンネ ル内に身を置けばお蚕さんの気持ちが分かるかな?という想いで、また 絹繊維の三角形の断面形状や城端絹・福光麻・福野綿という南砺の歴史における 繊維の三角関係になぞらえて「三角形」の連続する空間を 考えました。
その他写真パネルの背面飾りとして、本物の藁まぶしに絹のスクリ ーンを掛けたものをご提案しました。
普段行っている建築デザインとはまた違った視点で創作に臨むこと ができ、非常に貴重な経験となりました。